サッカー

 昼食中に、テレビをつけたらマンチェスター・ユナイテッドニューカッスル・ユナイテッドの録画放送をやっていたので、ぼーっと見ていたら、日本語の広告が出てきて買い物を呼びかけていたので「おぇっ」となった。昼間からBSとはいえマンチェスター・ユナイテッドの試合が見られること自体に隔世の感があるが、画面に露骨に業務提携広告が現れるとサッカーが産業にすぎず、番組は商品で、ニュースは宣伝だということに気づかされ、「スポーツの純粋性」という言葉の欺瞞を思い知らされる。
 そのニュースではしばしばライバルチームによる石油資本批判がなされるが、批判をする当人たちは、広告資本から収入を得、選手の売買代金で利益を得ている。石油資本家がいうとおり、資本規模で打ち負けた企業がやっかんでいるにすぎないのだ。イギリス人の拝金主義批判が欺瞞だということは経済史で習っていたが、現実にそれに直面すると、自分が彼らの嘘にすっかり騙されていたことに気づく。
 それにしても、外国企業とはいえ、マンチェスター・ユナイテッドの広告を公共放送で流していいのだろうか?他の試合でも、英語だがチームの広告が流れていた。勿論、ユニフォームにはスポンサー名が入っているが、NHKの企業広告に関する放送コードはどうなっているのだろう?そんなことをいうと面白いものがどんどん放送できなくなるといえばその通りなのだが...
 
 試合は点は入るがプレーが雑で、拍子抜けした。うまい選手を集めても指揮官が統率力を発揮しないと面白いゲームにはならない。個人プレーの集積だと、部分的には卓越していても全体としての流れがないので、ストレスが溜まる。あのゲームならばニューカッスルに勝ってほしかったと感じる。