2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

雑記

これから民法の過去問を解くが、どう見ても大工さんだよなぁ。大工は大工で立派だけど、知識階級に知性がないってのは国家として致命的でないの?どうやったらマイノリティの人権や自由のために闘う映画のような弁護士が誕生するんだろう?この国にそんな人…

ボードリヤールのシミュラクル(歴史の模造品)論とアニメ

ボードリヤールを読む。うさん臭いと思っていたし、その判断は当たっていたと思うが、振り返ってみて、その情報社会論の的確さにうならされる。確かに、ひたすら非−出来事だけが消費されている。この30年近く...バラードと並べて読むと面白い。電子的なシ…

雑記

政治家ではなく資本家が政治を動かしている。世界が古典的資本主義に近似してきた。その程度のことすら分析できない批評家は批評家ではない。言語分析がなくなり、資本のレポートしかニュースに出なくなった。個人のない国だ。 批評がナマクラになってると思…

雑記

弁護士と個人主義が結びつかない。共同体主義の法律への同化アレルギーが酷くて悩まされている。法律家が清潔で独立性を持った存在に見えない。日本の弁護士はカントや聖書の延長上ではなく、『へうげもの』や『戦国イクサ』の延長上にある(つまり封建主義)。…

共同体主義から個人主義へ

この日記を通して得られた方針は、結局、共同体主義から個人主義へ、だと思う。 WBCを見ていると、多くの国で受け入れられるように、それらの国の共通了解をスポーツやその放送演出のルールとして抽出していることがわかるが、日本の法律(家)にはこうした…

とりあえずの〆

日記をつき始めた理由である、思考の整理はとりあえずできたように思うので、ダイアリーを一旦終えようと思う。 以後は憂国呆談のレヴューが中心になる。 誰も見ないとはいえ、見てもらえる可能性のある場に文章を置いてみる経験は面白かった。たとえ可能性…

護憲の理由、差別の国際化

加藤周一 『自選集8』 表題の二つの論文を読むと、分析の的確さにうならされる。第8巻は東西冷戦が終結した直後の論考を集めたものだが、まったく古びていない。昨今再び話題になっている憲法改正については、「護憲の理由」の批判が今でも当てはまる。また…

今月の憂国呆談

相変わらず田中康夫のほうが面白い。 特にいうべきことがないのだろう。 彼の言説がこれほど凪いでいるのは珍しい? それとも慎重を要することが多い? 世之介は小説より映画のほうがはるかに面白い。小説は勿論原作だし、面白いのだが、拾い読みした限りだ…

雑記

頻繁にネガティブになる。日本に自由を信じている弁護士っているんだろうか?実定法ほど自由と対立するものはないように感じる。自由を信じることは美しい。同時に、この国で自由であることがいかに難しいか。でも、どれほど抑圧されても、信じるべきもの、…

横道世之介

1日に友人と見に行ってきたが、いい映画だったので、何か援護射撃がしたい。 映画を見てから世之介のことばかり考えている。 煽情的で野蛮な作品しか受けない時代に、反時代的ともいえる丁寧な映画作りをしていて感銘を受けた。 面白いのは、観客が判で押し…

雑記

ハリウッド的サクセスストーリーを夢見て日本で弁護士を目指すと痛い目に会う。日本の弁護士は自由とマイノリティの擁護者ではないからだ。自由もない。多様性もない。支配への同化だけしかない。ここでは恐ろしく鬱屈した行き詰まりだけしか見えない。弁護…

雑記

柄谷行人氏の共同体回帰の傾向が気になる。 いうまでもなく、柄谷氏の目指しているのは高次の共同性であり、国家の上位概念/組織としての国際組織を形成するためのものだ。この点に誤解はない。しかし、日本で共同性という場合、前近代的な土俗社会や封建制…