雑記

 弁護士と個人主義が結びつかない。共同体主義の法律への同化アレルギーが酷くて悩まされている。法律家が清潔で独立性を持った存在に見えない。日本の弁護士はカントや聖書の延長上ではなく、『へうげもの』や『戦国イクサ』の延長上にある(つまり封建主義)。仕事の内容も暴力と恐怖を扱うブルーカラーにしか見えず、知性が感じられない(このへんは『ヴィンランドサガ』)。つまり、文化主義ではダメで、戦士にならないといけない。戦士階級なんぞに憧れたことは一度もなく、俺は知識階級になりたかったのだが、日本には都会的な知識階級というのは存在しないのだろうか?俺はハリウッド映画に騙されたのだろうか?それとも、日本の法律家が遅れているだけか。別に弁護士になりたかったんじゃない。弁護士ならば個人主義を全うした生活が送れると思ったからここに来ただけだ。共同体への同化を求められるなんて、動機の錯誤だよ。こんなことはやりたくない。やりたくないなぁ。そう思うならば止めればいいのだが...。

 「普遍的な観念を練り上げ、その実現に力を結集することに不向きな民族性である」
 ポール・クローデル