政見放送

 を見ると暗澹たる気分になる。なんでこんなに右寄りなのか?「自由」というとなぜ人間は右寄りになるのか。政治家も問題だが、批判的言説の欠如がなにより問題である。困ったもんだという前に自分でなんかやれ?そう思うよなぁ。

 前にも書いたが、安倍氏と橋下氏の政策はほとんど同じである。彼らは「誰がてっぺんをとるか?」の問題以外では争っていない。ポピュリスト政党は思想が同じだからこそまとまらない。だからこそ、彼らがまとまる、あるいは互いの淘汰により最大勢力が決定されることには大きな意味/危険がある。
 報道では橋下氏は民主党に選挙・政策協力を呼びかけているようだが、武闘派の橋下氏と二大政党による政権交代(それがいいか悪いかは別として)を目指す民主党では水と油である。今さら反自民程度のことではまとまれない。彼は逆説的なことをいって世論をかき回すのが好きなようだが、小沢一郎とすら組めなかった民主党が橋下氏と連立を組めるとは思えない。何よりも、石原慎太郎氏は民主党となど絶対に組めないだろう。
 武闘派で実務能力が高く、言説がコロコロと変わる点で、彼は蜀漢の武将、魏延に似ている。そのほかの右派政治家も古典時代の中国の武将のようである。中世的な英雄主義の笑劇としての復活なのだろう。歴史は二度繰り返す。最初は悲劇として。二度目は笑劇として。

http://d.hatena.ne.jp/nomad68k/20130419/1366385810