レズビアン&ゲイ映画祭

マルコ・ベルヘール『hawaii』

 東京、渋谷で行われている東京国際レズビアン&ゲイ映画祭へ行ってきた。私は性的にはヘテロセクシャルであるし、予備知識ゼロでとにかく映画を楽しむためにでかけた。表題はこの映画祭のオープニングを飾る作品で、監督のマルコ・ベルヘールはアルゼンチン人。

 作品は2013年にリリースされた最新作でゲイの恋愛物語なのだが、クオリティの高さに衝撃を受けた。過剰な演出はなく、エリック・ロメールのように上品で、ゴダールのように美しい。あまりにも気持ちがいいので時間を忘れて見入ってしまった。
 同時に、普段、投下資本回収のために作られた駄作ばかり見せられていることを思い知らされて暗澹たる気分になった。
 私の日記にブロードキャストの能力はないが、一人でも多くの人にこの作品を見てほしいので取り急ぎ記述する。

 次の上映は7月19日(土)11時30分から、東京の青山スパイラルホールにて。