雑記

女性が個人主義を身につけなければならないとき、社会そのものが自分を排除するようにできていること、従って、自由で女王として振る舞ってきた高校や大学までの生活を根本的に見直さなければならないことに直面する。この社会においては自己がマイノリティ…

雑記

しかし、見れば見るほど法律というのはつまらない世界に人間の可能性を閉じ込めるものだな。モンテーニュで尽きている。カント的な世界にはならない。統制的理念は実現しないのだから当たり前だ。 ため息つきながら生きていくのが自分の人生だ。 逃げるのに…

福岡伸一氏

の説明が最もわかりやすい。社会的な喧騒からも距離が置ける。http://www.sotokoto.net/jp/essay/?id=102

個人

何もかもが内輪話に引き込まれるこの国で、どれだけ個人であることができるだろう?個人であらねばならない。 共同体はマイノリティのどんな訴えも多数派の情念の沼地に引き込んで割り引かれたものにする。 上から覆い被さり、マイナーさの牙を抜き支配しよ…

雑記

マイナーな世界以上に世界が広がることはない。あるいは、マイナーな世界を描くことこそが文学=聖書の根本的な価値である。自己完結的なものとしてのマイナーな世界を掴むこと。 シルベール・ロトランジェがいうように、流行の一歩手前でマイナーさに止まる…

歴史の終わりと世紀末の世界

フクヤマ「ブッシュ陣営のエコノミストたちは古典的な市場法則が決める比較優位に従っている限り、アメリカがコンピューターチップを作ろうがポテトチップを作ろうが 同じことだと言い続けていました(笑)同じ富が得られるならコンピューターチップを作ろう…

批評

http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013092900001.htmlhttp://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/e4e46a87f743d0f8d5f8d1a69aa9eea9.pdfさすがに鋭い。いうべきときにいうべきことをバシッというのが批評家だよなぁ。 http://d.hatena.ne.jp/no…

雑記

なぜ小保方氏がこれほど関心をもたれるのかがわからない。自らと似ていると感じるのだろうか?何かが崩れている。問題は個人ではなく世論である。http://d.hatena.ne.jp/nomad68k/20121201/1354354322 単にロジックに従っているだけでは人は現状追随主義にし…

電王戦

森下卓九段が敗北した。著名な棋士が負けてショックである。ソフトの性能は既に棋士を上回っている。ロジカルゲームとしてできることは既に閾値に達したのだ。これで、理論上は戦争のシミュレーションも機械が人間に勝ることになった。 ロジカルゲームがコン…

アキハバラ電脳組

90年代に発表された大月俊倫プロデューサーの4部作中で、現在でも最も新鮮に映るのがこの作品である。女子児童がふわふわしているという、ただそれだけの作品であるが、(であるがゆえに)印象が変わらない。 この頃に東浩紀氏がジャック・デリダについての博士論文で…

雑記

経済成長から成熟社会へというベクトルが21世紀の日本の経済政策の軸になることは間違いない。ただ、若い論壇人は成長の終焉が国家のパイの再分配の縮小の言い訳に使われるため、脱成長論への反発があるようだ。それはいい。彼らが成熟社会を叩くのは未だそ…

雑記

いや、そういう意味ですよ(笑http://www.youtube.com/watch?v=PWpIdmsYEpw

リアル〜完全なる首長竜の日〜ゲイの少年の初恋

黒沢清監督の映画。黒沢監督はホラー映画の監督であり、基本的には観客の嫌がることをやって喜ぶ人である。つまり、彼は好きな女子児童のゲタ箱に小動物の死骸を入れて、その子が驚いたり泣いたりするのを見て喜ぶ男子小学生である。 物語は複雑な構造をもっ…

雑記

ときどきニュースで流れる安倍政権の極右政策に辟易する。支持=共感がなくとも「自分を信じて」突き進むのは、彼らが誤解された全共闘だからなのか。 政治手続きがコンサバティブではない。 右寄りの政権や政党であっても政策は新自由主義的であったり、そ…

雑記

柄谷行人が吉本隆明に対してジャルパックでいいから海外に行ってほしい、外に出ることだけで視野が変わるといっていたが、全くそのとおりだ。日本の政治・経済圏の外に出るだけで視野が拡がる。常識が偏見にすぎないというデカルト的な発見を知る。視野の拡…

ペルソナ3

伊織順平が170㎝?高校生だから低めに見ても183はないとあの長剣は振り回せないだろう?見た目からすると長身の大男だよなぁ。 ヘーゲル・デカルトから抜け出す方法としてヒュームが要請された。それはいい。しかし、単純にヒュームを礼賛すると現在の資本主…

雑記

大衆化(被支配者の放埒さへの居直り)は進んでも、多様化(マイノリティの存在の受容)は進まない。

なぜ古典を読むのか?

本屋の人文書コーナーへ行くと、今話題の千葉雅也氏のデヴュー作『動きすぎてはいけない』が並んでいた。多くの注のついた専門書で、一般向けの啓蒙書ではない。興味をもったのでパラパラと読んでみると、これがおもしろい。最後の部分のロビンソン・クルー…

つづき2

浅田彰氏と千葉雅也氏の対談http://digital.asahi.com/articles/TKY201312100317.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201312100317無料登録可能。

つづき

http://www.gentosha.jp/articles/-/1414 國分氏と上野千鶴子氏の対談。 前回書いた雑誌での浅田氏の主張の整理はそれなりに正確だと思う。ただ、この小平市の住民投票問題を見ると浅田氏の盟友田中康夫氏の政治活動と重なって見えるため、國分氏への批判の…

優等生と不良?

批評家の浅田彰氏がSPAでの福田和也氏との対談でドゥルーズ、スピノザ研究者の國分功一郎氏を批判している。雑誌の対談だけ読むと何をいいたいのかわからないが、恐らく、國分氏がヌーヴォー・フィロゾーフ的な反動を無自覚に演じていることへの批判ではない…

バルセロナのアンドレス・ジュネ

というのはフランス語読みで、一般にはアンドレス・イニエスタとして知られている。いわずと知れた、バロンドールを受賞した、バルセロナのメッシに次ぐファンタジスタである。ご存じの通りジュネの『泥棒日記』はバルセロナを舞台にしたふーてん日記である…

市川真人の島田雅彦評

が文学界に載っていた。そう、冷戦崩壊以後の島田雅彦の小説は冴えない。『天国が降ってくる』『僕は模造人間』『彼岸先生』かつての彼は何を書いても傑作をものにしていた。それが、90年代半ばを境に明らかに創作へのモチベーションが下がった。個人的には…

噛み合わない香川真司

マンチェスター・ユナイテッドで、相変わらず香川のプレイが周囲と噛み合っていない。楔のたてパスが入っても全部供給者に戻してしまうので、ゲームを見ていてストレスがたまる。パスを出してもことごとく「返品」されるのだから、パサーにしてみれば香川に…

今月の憂国呆談

話題は大学の通信教育、福島、アベノミクス。 良くも悪くも過渡期なのだろう。ブレのない的確な対談になっているが、批評的な面白さはない。時事ネタに批評的な事件はないということか。 定点観測なのだから、面白いときもあれば退屈なときもある。そんなな…

風立ちぬ

『風立ちぬ』岡田斗司夫氏によるレヴュー。登場人物二人についての内面の洞察が見事。 https://www.youtube.com/watch?v=HrecsuJ744U 宇多丸氏によるムービーウォッチメン。ネタバレ(内容への踏み込み)のない紹介としては一番オーソドックス。 https://www.y…

雑記

法律の本の殆どは子供のダダである。問題は、しばしばダダが権威と化すことだ。混乱により知性が評価されない状況では、幼児性は理性に勝る。ヒューム的な諦めの状況においては、全ての理性は幸運によってしか実現されない。幸運を得るまで理性はひたすら日…

今月のユーコクほうだん

理論的な枠組みは目新しいことなし。嬉しいような拍子抜けするような。浅田学校は自主的に卒業。 対称的に、実戦的な田中氏の言説に魅力を感じている。以前、浅田氏が上半身、田中氏が下半身ということをいっていたが、今の私は下半身に興味があるということ…

雑記

芸術にかぶれるとスポーツが野蛮に見えてくる。 昔はスポーツに夢中になったのだが。

選挙特番

ユーストでTBSラジオの選挙特番を見ているが、見事なくらい世代論と経済論しか出ない。マイノリティの自己実現が看過されていることへの言及はなし。我々が文字通り「少数」でしかないことをひしひしと感じて孤独になる。そもそも帰国子女の数は少なくないし…